みらい、そだてる
五種類の通貨と二種類のコース
三井住友海上プライマリー生命の「みらい、そだてる」は、米ドル・豪ドル・NZドル(ニュージーランドドル)・ユーロ・日本円の五種類の通貨(のうち一つ)を契約通貨にできる、通貨選択型定額個人年金保険(コース選択型)です。
変額部分が全く無い、全額定額運用の外貨個人年金保険です。
簡単に書くと
とにかく資金を増やす
「積み立て(ターゲット)コース」と
資金はさほど増やさないけど毎年小遣いが出る
「定期支払いコース」が選べます。
このサイト、米ドル生命保険専門のサイトを匂わせていますが、米ドルだけを扱う生命保険商品は数が限られるので、こっそり「米ドルも含む」外貨建て保険ならまぁいいか的なサイトに変わりつつあります。
個人年金です
個人年金なので死亡保険金はありますが、払った保険料の何倍にもなるような死亡保障はありません。
保険料の月払いや年払いが無いので、保険料払込期間はありませんが「積立期間」があります。
積立期間は二つのコース共通で
契約通貨が米ドル・豪ドル・NZドル・ユーロの場合は3年、5年、10年、15年から選択。
契約通貨が日本円の場合は10年、15年から選択。
この積立期間が終わったら、解約して現金を入手しても良いですし、解約返戻金を年金原資とした年金受取りもできます。また、積立期間を延長することも可能です。
外貨で払えます
二つのコース共通で
保険料の払込は一時払いという、保険料全額契約時一括払いだけの入金方法です。 一時払い保険料というと、保険料数百万円クラスが多いですが、みらい、そだてるは、契約通貨を直接払い込む場合の最低保険料が
米ドル:二万米ドル (1米ドル単位で増加可)
豪ドル:二万豪ドル (1豪ドル単位で増加可)
NZドル:二万NZドル (1NZドル単位で増加可)
ユーロ:二万ユーロ (1ユーロ単位で増加可)
円:二百万円 (一万円単位で増加可)
となります。
最高限度の保険料もありまして
75歳以下は契約日時点の円換算額で五億円
76歳以上は契約日時点の円換算額で一億円です。
円でも払えます
二つのコース共通で
契約通貨を直接払い込まず、「円入金特約」を付加して円で払って外貨の契約通貨に変換することも可能です。
その場合の最低一時払い保険料は二百万円 (一万円単位で増加可)です。
円払いも最高限度額の保険料があり
75歳以下は契約日時点の円換算額で五億円
76歳以上は契約日時点の円換算額で一億円です。
契約年齢はちょと複雑
契約年齢も二つのコース共通です
契約通貨が日本円以外の四通貨について
積立期間3年の契約年齢:0歳~87歳
積立期間5年の契約年齢:0歳~85歳
積立期間7年の契約年齢:0歳~83歳
五種類全ての契約通貨について
積立期間10年の契約年齢:0歳~80歳
積立期間15年の契約年齢:0歳~75歳
てことは、最低でも二万ドルとか二百万円出せる親がいる0歳児もいるのかぁ、いいなぁ~。と思ってしまいました。
積み立て(ターゲット) コース
余談・為替差損
個人年金保険の資金運用特化能力を生かして、一時払いした資金を増やしていくコースと言えるでしょう。
ところで、外貨建て保険で一番怖いのは為替差損ですよね。勘違いされがちですが、凄く厳密に言えば為替差損が起きる(かもしれない)のは異種通貨に替えるときだけです。
通貨の変更無く運用し続けるのであれば為替差損が発生しないことになります。
目標値と円建て移行
みらい、そだてる の、積み立て(ターゲット) コースは、複利運用になるので、かなり良い運用成果になるかもしれません。
円換算した一時払い保険料を100%として、105%~ 200%(1%刻み)の目標値を設定し、その目標値になったときに円建て年金に自動移行します。これを「ターゲット機能」といいます。目標値(ターゲット)は、円建て年金移行前なら変更も解除も可能です。
円貨で目標設定して、「円建て」年金に移行するのですから、実質的に為替差損が発生しない仕組みと言えそうです。
この目標値は設定無しも選択できます。また、契約通貨が円の場合目標設定はできません。
この円建て年金は解約して現金一括受取りも可能です。
学資の代用にも使えそう
上記「契約年齢はちょと複雑」で、最低でも二万ドル(二百万円) を出せる親を持つ0歳児もいるのかなぁ。と書きましたが
0歳から加入できるということは、みらい、そだてる は、学資保険の代用でも使えますね。予定利率が低い円貨の学資保険を毎月払うより、保険料一時払いをして、外貨と言うより三種類のドルのいずれで運用した方が遙かに良い運用結果になるでしょう。
余談ですが、お金に余裕があるのでしたら学資保険の代用で、みらい、そだてるに子供を被保険者にして加入するか、目的は将来の学資で親自身が加入するのもアリではないでしょうか。
定期支払いコース
付いた利息を毎年刈り取る
一時払い保険料などの諸条件は積み立て(ターゲット) コースと同じですが、運用方法が全く違います。増えた利息分は毎年払い出しするので、一時払い保険料は積立期間中にそんなに増えないようです。
その代わり毎年払い出される直近一年間の積み立て利率による利息を「定期支払金」という名目で毎年受取ることができるのです。
積立期間中は毎年、運用益を小遣いにできます。みたいなものです。ですので、積み立て(ターゲット) コースのように大きな資金の複利運用は望めないようです。
積立期間中の積み立て利率は不変です。定期支払いコースは積立期間が満了すると年金移行されます。
年金受取り
年金受取りと死亡保険は二つのコース共通です
確定年金
年金支払い期間:5年、10年、15年、20年から選択。
選択した年数の間に毎年一定額の年金を受取ることができます。年金とは増えた一時払い保険料の分割受取り金です。
この年金受取期間中に死亡すると、残額は「未払い年金現価」の死亡一時金として一括受取りになります。
年金総額保障付終身年金
終身年金と書いてあるとおり、終身(死ぬ)まで受取り続けることができるので、長生きすればするほど得になります。ですが、運悪くほんの数年間受取っただけで死んでしまうと大損です。
そこで、「年金総額保障付き」が生きるのです。
生存中は毎年一定額の年金受け取りですが、受取り続けた年金の総額が、年金原資相当額に達する前に死亡すると、あらかじめ指定した一人の後継年金受取人が引き続き年金を受取り年金原資相当額になるまで受取り続けることができます。
死亡保険金の特徴
死亡保険金について
死亡保険金は基本的に契約通貨での受取りになりますが、外貨で受取っても不便です。そんなときは円支払い特約を付けることで死亡保険金を円貨受取りできます。
みらい、そだてる の死亡保険金は、一括受取りもできるのですが、遺族年金払い特約を付けると、年金支払い期間:5年、10年、15年、20年、25年、30年から選択の確定年金で受取ることも可能です。
ライバル商品
マニュライフ生命のパワーカレンシーも、保険料一時払いで変額運用部分が無い個人年金です。
目標額を決めて増やすコースはかなり似ていますが、年金を毎年受取るコースは利息相当分を取り崩すのではなく、年金原資ごと取り崩していき、受取年金総額が保証されます。
ドル建て保険は運用成果的に魅力がある商品ですが、複雑で少々難解な面もあるので、必ず専門家のアドバイスを受けて疑問点を解消するようお願いします。
また、高額の保険商品なので必ず複数社の保険商品を比較しましょう。
比較とシミュレーションは必須です
複数社のドル保険商品を同時比較したりシミュレーションするのであれば、自社商品のみを説明販売できる保険会社の営業職よりも、複数社のドル保険商品の取扱が可能なFP(ファイナンシャルプランナー)にアドバイスして貰うと良いでしょう。
FPの保険無料相談なら、何度でも無料で保険のアドバイスしてくれるので、難しそうなドル保険の理解が深まりますし、保険選びの時短も叶えられます。
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